数学「確率」 集団に感染者がいる確率を算出 ( 京都大学ウイルス・再生医科学研究所 )





 新型コロナウイルスに感染している人がイベントや会合の参加者のなかにいる確率を、地域の感染状況などをもとに算出するシステムを、京都大学の研究者が開発しました。
システムは、ウェブサイト上で誰でも利用できるようになっていて、研究者は「イベントや会合の際の目安として活用してもらいたい」としています。

開発したのは、京都大学ウイルス・再生医科学研究所の古瀬祐気特定助教で、今月、海外の感染症の学術誌に掲載されました。
専用のウェブサイトでイベントが開かれる地域の人口と感染者数、それにイベントの参加人数をシステムに入力すると、イベントや会合の参加者のなかに感染者がいる確率や、その人数が表示される仕組みです。
この計算は主に海外の研究結果をもとに感染者のうち無症状の人がいる割合や、無症状の人が感染を広げる割合、それにウイルスが感染力を保ち続ける期間など6項目のデータを組み合わせて算出しているということです。
ただ、新型コロナウイルスについては不明な点も多いほか、感染のリスクは環境によって変わるため、あくまで参考程度に活用してほしいとしています。
古瀬特定助教は「感染者がいるかもしれないということを自覚してもらい、イベントや会合を開いたり参加したりする際の目安として活用してもらいたい」としています。

【身近な感染者の確率は】
今回のシステムでは、たとえば京都市で500人が参加する展示会を検温などで入場制限を設けないで開く場合、人口を140万人、1日の感染者数を仮に20人として入力すると、少なくとも1人の感染者がいる確率は41.2%となります。
 
また、大阪府内で検温などで入店制限を設けないで10人の飲み会を開いた場合、人口が880万人、1日の感染者数を350人と仮定すると、少なくとも1人の感染者がいる確率は2.9%ですが、店内に、店員や他の客など200人がいたとして考えると、そのなかに感染者がいる確率は44.7%に高まります。


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参考

京都 コロナ感染者、指数関数的に増加 「8割おじさん」が著書出版 (  西浦博・京都大教授  著書「新型コロナからいのちを守れ!」(中央公論新社))  数理モデルで命を守れ!
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